米Akonix Systemsは,インスタント・メッセージング(IM)のセキュリティ脅威について調査した結果を米国時間8月3日に発表した。それによると,7月は会社のIMシステムをターゲットとする新たな脅威が42件発生し,前月と比べて24%増加した。

 今月は,前月までに検出されているウイルスの亜種以外に,「Rants」「Prex」「Kirvo」「Hagbard」「Lamar」の5種類の新ウイルスが見つかった。特にRantsは,すでに3回も増殖を繰り返しており,初めて複数のIMネットワークで蔓延したものの1つという。

 また,以前から猛威をふるっていた「Kelvir」「Bropia」「Opanki」「Oscabot」は,URLリンクを更新し,新たなメッセージを用いるなどして,ユーザーを引き続き罠にはめている。
 
 「IMのセキュリティは,世界中の企業にとって依然として重大な課題だ。7月に発生した脅威は,今年に入って2番目に高い数となっており,この傾向が今後衰える兆しはない」(Akonix Systems社CTOのFrancis Costello氏)

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